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2018.04.02

フィルムアート社創立50周年のごあいさつ

フィルムアート社

カウンターカルチャーの最盛期とも言える1968年の創立から50年、世の中はずいぶん変わった。わかりやすい「権威」や「敵」はもう存在しないけれど、偉大なるネット社会は文化創造へも圧倒的な影響力をもって強烈に貢献するとともに、深刻な闇をももたらした。いつの時代も光と闇は裏表で共存し、わたしたちは満足することなく、絶え間なく何かに苦しんでいる。

知識を得ることは余計な苦しみを生むこともあるし、解決から遠ざかってしまうこともある。しかしその工程こそが、わたしたちの土台をつくり、明日への一歩をもたらすと知っている。

わたしたちの土台は、実は昔からそれほど変わっていない。つくり方も変わらない。本を読むことだ。

フィルムアート社は、土台の堅牢な一端となる本を出し続けたいと思う。今日すぐに役に立たないとしても、必ず出番がくる本を出していきたいと思う。

2018年10月、フィルムアート社は50周年を迎える。

株式会社フィルムアート社 社員一同

 

 

創立50周年ロゴ=デザイナー:尾花大輔/イラストレーター:山口洋佑

 

 

フィルムアート社の沿革

1968年
雑誌『季刊フィルム』創刊のために株式会社フィルムアート社を設立。
発起人=粟津潔・黒川紀章・今野勉・田之倉稔・勅使河原宏・寺山修司・中原佑介・奈良義巳・松本俊夫ら15名。

1968~72年
雑誌『季刊フィルム』編集・発行。

1973~74年
月刊雑誌『芸術倶楽部』編集・発行。

1968~72年
映画祭開催ならびに海外の映画輸入と配給・上映活動を行なう。

1968~69年
「フィルムアート・フェスティバル」開催、映画『中国女』(ゴダール)『ウイークエンド』(ゴダール)『リトアニアへの旅の追憶』(メカス)などの配給。

1973年~
映画・写真・美術を対象にした書籍・雑誌の出版を始める。

1976~96年
自社の書籍出版販売のかたわら、読売新聞社・朝日新聞社の各出版部門の委託を受けて企画編集を行なう。読売新聞社「The 骨董」「日本のやきもの」シリーズ、朝日新聞社「色の彩時記」「グラフ文化史」シリーズなど。

1980年頃
従来の映画関連書を主にした出版路線を拡大し、映像表現をベースにしたヴィジュアル・アーツ全般にわたる実践的出版物の編集・刊行に取り組む。

1991年
『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』を創刊・発行。

1997年
『CineLesson』シリーズ創刊を契機に、映画の能動的なリテラシーを推進する。

2004年
『Practica』、『NextCreator』シリーズを始め、「表現する観客(オーディエンス)」の視点で企画編集。

2008年7月1日
AZグループに参画。

2015年
『感情類語辞典』を皮切りに、『性格類語辞典』(ポジティブ編・ネガティブ編)、『場面設定類語辞典』の「類語辞典」シリーズを刊行。