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第7回 きらめくボドニ&ディド

となりのヘルベチカ / 芦谷國一

新進気鋭のマンガ家・芦谷國一さんの手がける、ちょっと不思議な欧文フォント入門コミック。
ファッション誌でよく見かける、華があり、おしゃれな2人の関係とは……!?
連載7回目は「ボドニ」と「ディド」が登場! 書籍も予約受付中です!!

 

 

 

 

 

芯が強いボドニ

ボドニは、極端に細い直線のセリフ(ヘアラインセリフ)を持ち、縦の字画と横の字画で太さが大きく異なる書体です。洗練されていて現代的でありながら、芯の強さを感じさせる力強い書体です。

 

 

涙なしには語れない生い立ち

モダン・ローマンを代表するボドニは、パルマ公の元で印刷業を営んでいたジャンバティスタ・ボドニ(1740-1813)が、1790年頃に完成させた書体です。この時代の印刷・製紙技術の向上が、ボドニのような細いセリフや高いコントラストの再現を可能にしました。

 

 

実は、目立ちたがり屋


本文での使用例もありますが、ボドニは見出しやロゴタイプなど文字を大きく使う場面に適しています。ファッション誌や化粧品などに、この書体がよく使われています。

 

 

他人の空似

ボドニと並び、高級ブランドやファッション誌などで見られるディド。一見よく似た書体ですが、よりステムの太いほうがボドニです。またボドニがイタリア生まれであるのに対し、ディドはフランスのフィルマン・ディド(1764-1836)による書体です。

 

 

高級志向

字画のコントラストが強く、女性的で優美な印象を与えるのがディドの特徴です。ファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」やファッション誌の重鎮である「ヴォーグ」など、ハイブランド系のロゴや見出しにディドを修正した書体が採用されています。

 

 

派手で新しいものが好き

小文字のeのバーが水平であることなど、ボドニやディドは手書き文字の要素を排除した幾何学的な造形をしています。伝統を感じさせるオールド・ローマンとは異なり、モダンな印象を与えます。

 

(次回へつづく)

 

監修:山本政幸(岐阜大学准教授)

※各書体の擬人化は、著者が個人的に思い描いたイメージをもとに制作しています。各書体製作会社および版権元とは、一切関係ございません。

※本作品は、2016年に刊行された芦谷國一氏の同人誌『書体研究サークル』をもとに、あらたに新作マンガとして描き下ろされたものです。

この連載は月2回更新します。
次回は2019年9月5日(木)予定。

 

前回はこちら

 

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