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2021.08.02

気になる映画本 2021年7月刊行

気になる映画本 / フィルムアート社

今月より、前月に刊行された映画関連書籍を紹介する連載「気になる映画本」をスタート。
第1回目となる今回は、2021年7月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本をピックアップして紹介します。
(毎月上旬更新予定)

場末のシネマパラダイス
本宮映画劇場

筑摩書房
田村優子=著

価格 1,980円(本体1,800円+税)
発行年月 2021/7/1
判型 四六判
ISBN 9784480818577

映写機の光、謎のポスター、100年を超えた建物…映画をめぐる記憶を呼び醒ませ!堂々の大公開。奇跡の映画館へようこそ!


福島の田舎町にある、本宮映画劇場。築100年を超える。現在は不定期で上映会を開くが、かつて日本映画全盛期にはたくさんの作品や実演をかけてきた。都会では知られていない珍品のポスターや、いまや極めてめずらしいカーボンアーク式映写機が稼働する。まさに奇跡の映画館といえる。ここに残る貴重な資料を多数の図版で見せながら、田舎の映画館のしられざる歴史をたどる。

(出版社HPより)


映画が描くアメリカの「病」
その根源と流れを探る

松柏社
小野俊太郎=著

価格 2,420円(本体2,200円+税)
発行年月 2021/7/1
判型 四六判
ISBN 9784775402788

現代アメリカの病巣は一世紀前から映画に描かれてきた!


150年にわたる黒人差別を始めとしたアメリカが抱える多様な「病」の多くが、新型コロナウイルスに襲われたアメリカ社会で噴出した。そうした状況を過去のいくつもの映画と関連づけて論じる。人種差別、組織犯罪、エッセンシャルワーカー差別など、アメリカの病巣を名場面から描き出す。

(出版社HPより)


恐怖!幽霊のいる映画
別冊映画秘宝 

双葉社
山崎圭司=編別冊映画秘宝編集部

価格 1,980円(本体1,800円+税)
発行年月 2021/7/7
判型 A5
ISBN 9784575458848

「怖い映画」の正統派は「幽霊が出る映画」だ! 洋画、邦画、時代、ジャンル問わず、観れば必ずゾッとする心霊映画のオールガイド。


(出版社HPより)


メタモルフォシス
リック・ベイカー全作品

河出書房新社
J.W.リンズラー=著 北川玲=訳

価格 42,900円(本体39,000円+税)
発行年月 2021/7/8
判型 A3
ISBN 9784309291321

バケモノの隣にはいつも、笑顔の彼がいた! ハリウッド映画の特殊メイクを手がけた伝説的メイクアップアーティスト、リック・ベイカー。50年間にわたる仕事のすべてがついに1冊にまとまる。


ハリウッド映画の特殊メイクを手がけた伝説的メイクアップアーティスト、リック・ベイカーの超豪華決定版評伝・作品集の日本語版!


ハリウッド映画の代表的名作の数々、その舞台裏を初公開。画期的な効果が光る『狼男アメリカン』、マイケル・ジャクソンとゾンビを組み合わせた『スリラー』、目新しいエイリアンがてんこ盛りの『メン・イン・ブラック』など、50年間総110作品にわたる偉業をフルカラー2冊本に集成。計700ページ超、作品やスケッチ1800点以上を収録した豪華決定版。


(出版社HPより)


脚本家・野木亜紀子の時代

blueprint
小田慶子、佐藤結衣、田幸和歌子、成馬零一、西森路代、藤原奈緒、横川良明=著 

価格 2,750円(本体2,500円+税)
発行年月 2021/7/20
判型 四六判
ISBN 9784909852175

脚本家・野木亜紀子が手掛けた大ヒットTVドラマ7作品をサイト「リアルサウンド映画部」にてドラマ評論を執筆する小田慶子、佐藤結衣、田幸和歌子、成馬零一、西森路代、藤原奈緒、横川良明の7名による書き下ろしの共著。


野木が注目されるきっかけとなった『重版出来!』(TBS系)から、社会現象を巻き起こした『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、そして脚本家として不動の地位を築いた『MIU404』(TBS系)まで、代表作7タイトルを中心に取り上げながら、現代社会を鋭く照射する野木ドラマの深い魅力に迫る内容となる。


(出版社HPより)


7.24映画戦争 2019-2021

講談社
豊田利晃=著 名越啓介=写真

価格 3,850円(本体3,500円+税)
発行年月 2021/7/21
判型 B5
ISBN 9784065219997

2019年4月、豊田利晃は拳銃不法所持で警察に逮捕された。祖父の形見であり、錆びて使い物にならないものだったにも関わらず……。警察に移送される豊田の姿はマスコミに大々的に報じられ、SNS上では誹謗中傷が相次いだ。釈放、不起訴になったものの、そのことはほとんど報じられない不条理。そこから「映画監督は映画で返答する」と、怒りを抱えながら『狼煙を呼ぶ』を製作した。続いて2020年、「強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓いしてやろう」と準備していた『破壊の日』が、新型コロナウィルスという現実的な死の脅威が広がる中、社会の空気を吸い脚本が書き換えられていった。自粛期間の中、出演してくれる役者を探し、撮影場所を探す。撮影期間はロケハンも含めて2週間。クラウドファンディングで資金を募り、完成させた。そして、緊急事態宣言が再び発せられた2021年初頭、憎悪の連鎖を断つこと、憎悪にさらされた人たちに勇気を持たせることを願い『全員切腹』を完成させた。3年間の制作日記とともにカメラマン名越啓介が撮り続けた作品、オフショットを含めた3部作の記録がここに完成した。


(出版社HPより)


1日1本、365日毎日ホラー映画

竹書房
ブライアン・W.コリンズ=著 有澤真庭、入間眞=訳

価格 3,740円(本体3,400円+税)
発行年月 2021/7/21
判型 A5
ISBN 9784801926226

6年間、毎日1本、ホラー映画を見続けた男が選ぶ究極のホラー映画ガイド。


本書には『エクソシスト』や『シャイニング』といった誰もが知ってる作品は収録しておりませんのでご注意ください。


(出版社HPより)


友よ、水になれ
父ブルース・リーの哲学

亜紀書房
シャノン・リー=著 棚橋志行=訳

価格 2,420円(本体2,200円+税)
発行年月 2021/7/21
判型 四六判
ISBN 9784750517063

やわらかく、そして強く――。

32年の短い生涯を閉じるまで、実父ブルース・リーがその胸に問い、また信じ、全身全霊で実践してきた人生哲学を、実娘シャノン・リーが迫真の筆致で読み解いた話題作!


父を失い、兄を失い、自分を見失いそうだったシャノンが立ち返ったのは、父ブルース・リーが遺した珠玉の言葉とその歩みを止めない生き方だった。陰陽道、老荘思想、宮本武蔵……数々の知見とみずからの経験を昇華させたその哲学がここに。


(出版社HPより)


旅と酒とコリアシネマ
A PEOPLE新書

A PEOPLE
鄭銀淑=著

価格 770円(本体700円+税)
発行年月 2021/7/21
判型 B40
ISBN 9784909792181

韓国映画に登場する魅力的なキャラクターや俳優の話。撮影地(ソウルや釜山、田舎町)の話。そして、お酒の話も少々……。

ソウル在住の女性紀行作家チョン・ウンスクが、2020年以降旅にも自由に行けず閉塞感を感じているみなさんに心の翼を提供します。

取り上げた韓国映画は、『逃げた女』『カンウォンドのチカラ』など新旧のホン・サンス監督作品。アカデミー助演女優賞で話題のユン・ヨジョンが人情ハルモニを好演した『チャンシルさんには福が多いね』。『往十里』『旅人は休まない』をはじめとする70~80年代の名作など30本以上。


けっして難しい映画論ではありません。

撮影地の物語や酒場の名シーンを紹介したり、登場人物のキャラを掘り下げたりします。


(出版社HPより)


サメ映画大全

左右社
知的風ハット=著

価格 2,200円(本体2,000円+税)
発行年月 2021/7/22
判型 A5
ISBN 9784865280340

人類史上ほぼ初、心に噛み跡を残すサメ映画ガイド! 読んだら最後、ヤツらからは逃れられない──。

モンスター・パニック作品に革新をもたらした金字塔『ジョーズ』以降、サメ映画は無限の可能性を追求してきた──サメの顎とタコの腕を持つ生物兵器『死神ジョーズ 戦慄の血しぶき』、恐怖のサメ人間映画 『海棲獣』、シャーク+オクトパス=『シャークトパス』、陸を泳いで襲い掛かる『ビーチ・シャーク』、多頭系シリーズの先駆け 『ダブルヘッド・ジョーズ』、トンデモ系サメ映画のイノベーション 『シャークネード』 etc……

人気映画系VTuber浅井ラムとしても活躍するサメ映画ライター知的風ハットが、あらすじや見所を徹底解説。日本未公開作含む100本以上を紹介!


(出版社HPより)


ミレニアム・ファルコンを作った男
45歳サラリーマン、「スター・ウォーズ」への道

光文社
成田昌隆=著

価格 1,760円(本体1,600円+税)
発行年月 2021/7/27
判型 四六判
ISBN 9784334952563

NHK「逆転人生」出演で話題!

安定を捨てて脱サラ。23年間のキャリアを捨てて会社を辞め、夢だったハリウッドを目指す。独学・アメリカでゼロからの転職活動・挫折を経て、生涯をかけて没頭できる夢をつかんだ、ある日本人の物語。

ハリウッドの最高峰・ILMという世界のトップが集まる会社で、日本人として誇りを持ちながら第一線で活躍している著者に教わる、好きを仕事にする働き方、仕事の選び方。

転職を考えるビジネスマン、セカンドライフをむかえる成熟世代など、仕事に悩む全ての人へ。


(出版社HPより)


ユリイカ2021年8月号
特集=台湾映画の現在

青土社

価格 1,760円(本体1,600円+税)
発行年月 2021/7/28
判型 菊判
ISBN 9784791704040

今夏、台湾映画話題作続々公開!

日本の夏によく馴染む、湿った暑さの質感漂う台湾映画――80年代に華々しく幕を開けた台湾ニューシネマの作家たち(エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン…)がよく知られるが、日本統治・国民党による戒厳令の時代には厳しい統制のもとでしか制作されることのなかった台湾映画は、試行錯誤しながら自らのアイデンティティを獲得してきた。台湾ニューシネマの異端児と呼ばれたチェン・ユーシュンの最新作『1秒先の彼女』の6月25日公開を皮切りに、白色テロ時代を描く台湾大ヒットホラー作『返校 言葉が消えた日』、ドキュメンタリー『日常対話』ほか多種多彩な公開作が続く今夏。その連綿と続く歴史を見つめなおし、台湾映画の現在地を描きだす。


(出版社HPより)


仕事と人生に効く教養としての映画

PHP研究所
伊藤弘了=著

価格 2,255円(本体2,050円+税)
発行年月 2021/7/28
判型 A5
ISBN 9784569849232

ただ漫然と映画を見ていませか? 本書は、「映画の見方」を教える本です。数百名以上の大学生を感動の渦に巻き込んだ「日本一わかりやすい映画講師」が、鑑賞にあたって知るべき事前知識から、撮影テクニック、場面展開、シーンの「意味付け」に至るまで、『東京物語』『ボヘミアン・ラプソディ』など不朽の名作を題材にして、映画を学びに変える鑑賞法を講義形式で解説します。


本書がめざすのは「能力の底上げ」。作品のメッセージが手に取るようにわかるようになれば、感性が磨かれ、教養を深めることができます。映画を意識的に見ることで、人間としての魅力や人生の向上にもつながります。ネット動画をついダラダラ見てしまう方、口コミや評判をもとにコンテンツを享受しているような方にこそ、自分を変えるきっかけにもなる一冊です。


さらに、「何からみればいいの?」という人に向けて、洋画・邦画合わせて200以上のおすすめ作品を紹介。


(出版社HPより)


なぜ君は総理大臣になれないのか

日本評論社
大島新、『なぜ君』制作班=著

価格 1,540円(本体1,400円+税)
発行年月 2021/7/28
判型 四六判
ISBN 9784535587649

2020年夏、コロナ禍の中で異例のヒットを記録した一人の国会議員を17年間追い続けたドキュメンタリーのシナリオを完全収録!


(出版社HPより)


全国85劇場ミニシアターのある街へ。
映画の余韻と楽しむお散歩ガイド

JTBパブリッシング

価格 1,760円(本体1,600円+税)
発行年月 2021/7/29
判型 A5
ISBN 9784533145858

今度の休日、ミニシアターという場所を目的にして、お出かけしてみませんか?


本書は全国に点在するミニシアターの魅力やこだわり・歴史を、支配人やスタッフのみなさんへのインタビューや取材を通して紹介し、さらにあわせて訪れたい周辺のお出かけスポットをイラストMAPとともにご案内する、ミニシアターガイド。観たい映画を目的に訪れるだけではなく、「あ、こんなミニシアターがあるんだ!」と、ミニシアター自体を目的にしてお出かけしたくなる、そんなお散歩ガイドです。


巻頭特集では、俳優・井浦新さんにご登場いただき、観客として楽しんでこられたミニシアターでの思い出や、「ミニシアター・パーク」立ち上げに関するお話をきいたほか、親交の深い劇場支配人との対談も!


また、深田晃司監督や濱口竜介監督をはじめとするミニシアター・エイド事務局メンバーへのインタビューでは、ミニシアターを応援する活動の広がりについてお話を伺いました。


(出版社HPより)


バック・トゥ・ザ・フューチャー デロリアン・タイムマシン オーナーズ・マニュアル

玄光社
ボブ・ゲイル、ジョー・ウォルサー=著 神武団四郎=監修 本多佐良=著 

価格 4,180円(本体3,800円+税)
発行年月 2021/7/30
判型 A4
ISBN 9784768314913

映画史にその名を刻んだ名車デロリアンのすべてを“生みの親”ドク・ブラウンが徹底解説

時代を超えてもっとも愛されている映画シリーズのひとつ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作。本書はポップ・カルチャーの歴史にその名を刻む傑作の“主役”というべき自動車型タイムマシン、デロリアンを写真とイラストを交え掘り下げた研究書である。著者は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作の共同製作者・脚本家のボブ・ゲイルと、デロリアンの専門家でイラストも担当したジョー・ウォルサー。タイムトラベルを可能にする“次元転移装置”を含む驚異のテクノロジーと完成に至るヒストリーを、ドク・ブラウンの日記と詳細な画像を駆使して紹介する。デロリアンに加え、ホバーボードやタイムトレインなど、シリーズを通し愛されているマシンやガジェットもあわせて紹介。これまで明かされなかった情報を満載した本書は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ファンはもちろん、SF、タイムトラベル映画の愛好家なら必読の1冊と言えるだろう。


(出版社HPより)


映画の声を聴かせて
フランス・ヨーロッパ映画人インタビュー

森話社
魚住桜子=著

価格 3,520円(本体3,200円+税)
発行年月 2021/7/30
判型 A4
ISBN 9784768314913

パリ在住映画ジャーナリストによる待望の映画インタビュー集。


アンナ・カリーナ、エリック・ロメール、ラウル・クタール、ジュリエット・ビノシュ、アヌーク・エーメ、マノエル・ド・オリヴェイラらが語るそれぞれの映画人生とは。総勢29名のインタビュイーたちが映画について語り尽くした証言集。ヌーヴェル・ヴァーグから現在まで、時空を縦横に超えて「映画の声」に耳を傾ける。


(出版社HPより)