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2021.08.11

現代アートについてやさしく理解を深めることができる『みんなの現代アート──大衆に媚を売る方法、あるいはアートがアートであるために』
2021年8月26日発売予定 ご予約受付中!

営業部より / フィルムアート社

現代アートについてやさしく理解を深めることができる世界的ベストセラー『みんなの現代アート──大衆に媚を売る方法、あるいはアートがアートであるために』(原題:Playing to the Gallery: Helping Contemporary Art in its Struggle to Be Understood)を、8月26日に発売します。

みんなの現代アート
大衆に媚を売る方法、あるいはアートがアートであるために

グレイソン・ペリー=著
ミヤギフトシ=訳

発売日:2021年08月26日
四六判・並製|184頁|ISBN 978-4-8459-2014-3|定価:1,800円+税

 

《 内容紹介 》

英国を代表する美術家グレイソン・ペリーが、アートに関する素朴な疑問に皮肉と愛を込めて答える──

誰もがアートを理解し、楽しむために。
不思議なアートの国をめぐるインサイダーガイド!

SNS上で写真付きで話題になる現代アートの展覧会や各地で観光客を集める地域アートなど、いまやすっかり身近な存在となっている“アート”ですが、実は「今さら聞けないかも…」という疑問をもっている人も多いはず。

作品ってどう鑑賞すればいいの?
アートとそうでないものとの違いは?
「良い」アートって何?
アートの価値はどう決まる?
アーティストとして生きるには?……

大衆の人気、権威たちの評価、マーケット論理などが渦巻く現代のアートワールドを、ターナー賞作家グレイソン・ペリーがユーモアたっぷりに御案内。
アーティストとしての個人的経験を交え、またキュレーターやコレクター、画商などが動かす業界の仕組みも踏まえながら、現代アートの分かりづらさを読み解いていきます。

アートの世界においてもポピュリズムの勢いが増す時代に、批評的視点からやさしく理解を深めることができる世界的ベストセラー、待望の邦訳!

 

《 著者について 》

著者のグレイソン・ペリーは、イングランド東部のエセックス出身のアーティスト。英国を代表する現代美術家として、本国では圧倒的な知名度を誇ります。また、現代アート界の権威として名高いターナー賞受賞作家としても世界的に知られています。

グレイソン・ペリー(Grayson Perry)

1960年イギリス生まれ、ロンドン在住のアーティスト。グレイソン・ペリーが初めて受け取った賞は、1980年に大学で行ったパフォーマンスアート作品の一部として自分自身に授与したハリボテの大きな頭。それ以降、2003年のターナー賞を含む、数多くの賞を受賞。イギリスで最も名の知れたアーティストのひとりであり、世界各地で個展を開催している。本書の元となったBBCラジオ「リース・レクチャー」での講義は同番組始まって以来一番の人気となった。6つのタペストリー作品の制作過程を記録したChannel 4のドキュメンタリー「The Vanity of Small Differences, Best Possible Taste(小さな差異の虚無、最高に近いセンス)」で英国アカデミー賞を受賞。同作でグリアソン・ドキュメンタリー賞のベストプレゼンターにも選出されている。

アーティストとして活躍する一方で異性装者(トランスヴェスタイト)としても有名で、新しい時代のジェンダーとしなやかな男性のあり方について書いた『男らしさの終焉』も話題に。弊社より2019年に刊行して以来、現在もスマッシュヒットを続けています。


『男らしさの終焉』

 

《 本書のポイント 》

現代アートというと「難解」で「堅い」という印象を抱く方が多いかもしれません。本書では、そんな現代アートの世界を難しい言葉を使わずに全体を通して平易な文章で解説されており、非常に読みやすいのが特徴です。

また、多数のポップなイラストが随所に掲載されており、現代アートにより親しみやすく向き合うことができるでしょう。

現代アートについて学ぶための本としては、弊社の『めくるめく現代アート』もロングセラーを記録し、多くの読者の皆様に評価をいただいています。


『めくるめく現代アート イラストで楽しむ世界の作家とキーワード』

こちらは現代アートを誰にでもわかるカラフルなイラスト付きで解説した入門書。おさえておきたいアーティストやその代表作、現代アートを知る上で役に立つ言葉について楽しく学ぶことができます。

実際のアーティストや作品の理解に比重を置いている『めくるめく現代アート』に対して、本書『みんなの現代アート』は、「アートの価値はどう決まるのか?」「アーティストとして生きるためには?」といったアート業界の内部を俯瞰できることがポイントです。
また、現役のアーティストである著者自身の経験にもとづき切れ味のある文章で書かれているため、1冊の読み物としても楽しめます。

 

《 目次と項目 》

最後に、本書の目次と詳細な項目をご覧ください。

まえがき 「おいくら?!」
大衆文化としての現代アート
アート界とは何か

1.民主主義は趣味が悪い
──クオリティとは何か、私たちはそれをどう判断するのか、誰の意見を取り入れるのか、そもそもそれはもう意味をなさないのか?

何が「良い」アートなのか?
「美しい」にご注意
21世紀におけるアートの公式
アートにのしかかる重たい総意
国際アート英語の誕生
クオリティとエネルギー

2.境界を叩いて
──何がアートだとみなされるのか? すべてがアートになり得る時代に私たちは生きているが、すべてがふさわしいわけではない。

アートはよれよれのゴミ袋のようなもの
アートの境界を巡る旅へ
すべてがアートになり得る今、残ってゆくものは何か

3.素敵な反抗、どうぞ入って!
──
アートはまだ私たちを驚かせることができるのか、私たちはもうすべて見てしまったのか?
私にもベビーチャムをください!
アヴァンギャルドとフィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
アート界に放尿する
利用されるアートと検閲されるアート
やがて廃れるテクノロジー
現代アートの主義・イズム

4.気づいたら私はアート界にいた
──どうすれば現代アートの作家になれるのか?

子ども時代の困難とアート
そこに自意識はあるか
アーティストのキャリアと展望
破れた夢のごった煮を後に、バスターミナルへ
アーティストでいること、作品をつくり続けること
この世界に必要な装備と守るべきもの

終わりに

 

8月26日の刊行に向けて、現在準備を進めております。
少しでもアートに興味のある皆様には必ず気に入っていただける内容です。
ぜひご期待ください!

※掲載しているすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。

みんなの現代アート
大衆に媚を売る方法、あるいはアートがアートであるために

グレイソン・ペリー=著|ミヤギフトシ=訳

発売日:2021年08月26日

四六判・並製|184頁|ISBN 978-4-8459-2014-3|定価:1,800円+税