第5回 Kインディーから繋がる「世界」 | かみのたね
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2021.11.08

第5回 Kインディーから繋がる「世界」

K-POPからみるポップな世界 / imdkm

K-POPはいったい何が面白く、魅力的で、新しいのか?
ひとびとの心を掴んで離さないその「ポップ」の秘密を、批評家・imdkmさんが解き明かしていきます!
第5回目はこれまでと視点を変えて、Kインディーの状況を考えていきます。

 

 今回はいわゆるK-POP(ざっくり言えば、アイドルグループ中心の、高度に分業化された多角的なエンターテインメント)の話ではなく、インディー寄りの音楽の話。というと、ソウルは弘大(ホンデ)を中心とする韓国のインディーシーンのことかと思われるかもしれないが、それもちょっと違う。HYUKOHやSE SO NEON、Silica Gel、JANNABI、ペク・イェリンといったバンド/アーティストの活動は、フェスやライヴでの来日に加えて現地のシーンに通じた紹介者の尽力もあり日本の音楽好きにもだいぶん知られていると思うし、あるいはイ・ランのように日本のアーティストとコラボレーションを継続的に行い、さらには文筆家としても注目を集めている者もいる。そうした話ももちろん興味深いのだが、ちょっとひねくれた道を行ってみる。
 2021年の早春、あるアルバムがネットの一部で話題をよんだ。韓国はソウルを拠点とするという파란노을 Parannoul(以下、英語表記のParannoulで統一)の『To See the Next Part of the Dream』だ。Bandcamp(注1)上で同年2月に配信された、ほとんど無名かつ匿名のアーティストによるこのアルバムが、にわかに英語圏のインディロックファンからの支持を得だしたのだ。

Parannoul「To See the Next Part of the Dream」

 その発端は、自分が知るかぎり、ユーザー参加型の音楽レビューサイトRate Your Music(注2)だった。ユーザーがアルバムの評価を点数やテクストといったかたちで自由に投稿できるこのサイトは、ある種の「音楽好き」のあいだでどのような作品が人気か知るのに手頃なベンチマークだ。そこで急速に人気を集め、いっときは2021年リリース作のトップを飾るほどになった。アメリカを代表する音楽情報サイトであるPitchforkが本作を取り上げて、10点満点中8.0点という高得点をつけたことも驚きだった(注3)。さらに、2021年の11月に同じくアメリカのインディ音楽情報サイトStereogumが発表した“Best New Bands of 2021”の一組にも選出されるに至っている(注4)。韓国国内での受容はどうだったのか、メディアで本作が取り上げられているのを見ても、やはりその無名性と匿名性と、海外から大きな注目を集めたことがまず言及されている(注5)。
 この作品を特徴づけるのは、ラフでそっけない宅録的なサウンドに包まれた、シューゲイザーやミッドウェスト・エモを経由した感傷とメランコリー。シューゲイザーにせよエモにせよ、世界的に根強い愛好家を持ち数多くのバンドが活動している分野だ。韓国や日本もその例外ではない。それだけにアンテナを張っているリスナーは少なくないだろうし、そこになんらかのきっかけでクオリティの高い作品が飛び込んでくれば話題になってもおかしくはない。
 本作のサウンドはほとんどがDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション、音楽制作全般に必要な機能の揃った総合環境)のなかだけでつくり出されているという。抑揚の少ない、いかにも打ち込みといった佇まいで不器用に歪むドラムはもちろんのこと、こうしたジャンルではもっとも重要といえるギターサウンドもソフトウェア音源でつくりだされている。本作に漂うどこか実在感の薄い奇妙な淡白さ――まさにそれこそがこの作品を白昼夢のように響かせるのだが――はそこから生じているのだろう。ギターのサウンドが要のシューゲイザーとあっては、こうしたDAW的なアプローチに違和感を覚える人もいるかもしれないが、その独特な手触りに強く惹きつけられる人も同じくらいいるはずだ。
 また、特に日本のリスナーの耳を惹いたであろうポイントは、「リリィ・シュシュのすべて」をはじめとする日本のポップカルチャーからの引用だ。なにしろアルバムのど頭から日本語のセリフが響いてくるし、そもそもアートワーク自体が「リリィ・シュシュ」のワンシーンから切り抜いたものだ。とはいえ、こうした引用についての当人のスタンスは淡白だ。


 最初は、使うサンプルを英語に絞って日本語のものは控えておこうとしていたんです。あまり“weeb”(日本文化好き)っぽくならないように。でも、それが自分を欺く行為でもあることに気づいてからは、ただ自分が好きなものを入れました。(注6)

 僕は「過剰反応」と呼ばれる日本独特の「感覚」を嫌ってはいない。それと同時に、あまり好きでもない。実は、僕は他の「Weebs(=日本のカルチャーのマニア)」と比べて、アニメや漫画にあまり触れないんだ。最近放送されているアニメもあまり観ない。(注7)

 すでに複数の文脈――ジャンルの混交、ポップカルチャーの引用を通じて――が交差していることがわかる本作だが、Bandcampの作品ページ(注8)に記されたステートメントからは、このアルバムがいかに韓国のインディシーンに多くを負っているかをうかがい知ることもできる。それは実在する韓国のインディシーンというよりも、リスナーとして抱いた過去のシーンへの憧憬というべきものかもしれないが。


最初に耳にした韓国のインディミュージシャンをまだ覚えている。彼の音楽はすごくアマチュア的で難解だった。その次に聴いたミュージシャンは、私の人生に大きな影響を与えた。けれど、彼の音楽は適切に宣伝してもらえなかった。今では彼らもみんな自分たちの生活に戻って、インターネットから姿を消してしまった。 (中略) 私も彼らみたいになりたい、誰かの余生で思い出されたり、語り草になったりするような人に。これらの作品を通じて、私は自分自身の小さな痕跡を残したい、それがいかに馬鹿げていて時代錯誤な夢であっても。(拙訳)

 率直に言えば、ステートメントが打ち出すメランコリーと痛みにはすこし行き過ぎた自己憐憫を感じてしまって素直に向き合えないのだけれども、韓国(特に弘大)のインディシーンへのあこがれを含んだ「存在しない記憶」のなまなましさには、たしかにこの作品が当地で育まれた音楽の系譜の末端に、いささか奇妙なかたちながら連なっていることが感じられる。

 

コミュニティから広がる音楽

 2021年11月1日現在、RYMにおける『To See the Next Part of the Dream』の評点は平均で3.70で、評点をつけたユーザー数は10,037にのぼる(注9)。これほど多くのレビューを受けつつこの平均点を維持しているのは支持の根強さのあらわれだ。おかげで、2021年リリース作品のランキングでは15位という高順位を保っている。
 ログをさかのぼって検証してみると、最初の評点は2月24日。公式なリリース日の翌日に、5つ星(満点)がつけられている。この点数をつけたユーザーは居住地をはっきり明かしていないが、NAVERブログでハングルを使ったブログを執筆していることから、おそらく韓国在住のユーザーだと思われる。その後、何名か韓国在住のユーザーからの評が続いたのち、一日に数件ほどのペースで少しずつ評価が積み重なっていくが、3月9日を境に急激に増加する。グラフにするとこうなる。

 参考までに、Googleトレンドで”Parannoul”をチェックすると、3月9日より前に検索数が増えた様子は伺えない、むしろ、その検索数が増えるのは3月9日以後だ。

 RYM以外の外的なバズがあった可能性は高くない。この日付を境に急激に評者=リスナーが増えた理由は、RYMのオフィシャルアカウントがつぶやいた以下のツイートがきっかけかもしれない。英語圏の人気フォーラムサイトRedditのログを見ても、はじめてこのアルバムの話題が登場するのは3月10日で、このツイートの後。

 調べうる範囲では、同じような期間に拡散力が強そうなツイートは他に見当たらない。このRYM公式によるツイートも特段RTやLikeが多いわけではないが、これに前後してレビューの数が激増し、17日のRYM内の年間チャートでは1位にまで上り詰めることになる。つまり、誰か強いインフルエンサーを通じて、とかではなく、他ならぬコミュニティとしてのRYMによって本作の評価が高まったと考えてよさそうだ。
 上掲のグラフのもとになった、2月24日から3月13日まで(注10)につけられた930の評価をもうすこし詳しく見てみる。もっとも評価を寄せたユーザーの数が多い国はアメリカで、続いてイギリス、カナダ、韓国、ポーランド、と続く。トップのアメリカはおよそ1/4(25.59%)を占めてダントツだが(表1を参照)、思ったよりも国の分布は広く、確認できた国の数はアジアや南米の国々も含んだ64カ国に及ぶ。もっとも、「南極大陸」とかいったユーザーの申告がどこまで本気なのかはわからないが。ちょっと興味深いのは、この段階で見える国ごとの評価の差で、多くの場合3点台後半の点数になっているのに対して、韓国在住のユーザーに着目すると3.35と低めの数値にとどまっている。


 10,000個を超える評価中、ごく初期の930個ほどの評価を検討しただけの数字なので分析らしい分析は難しい。すべての評価をデータ化して分析した場合、また全然違う国・点数の分布が見られる可能性が高いからだ。しかし、少なくとも、リリースから三週間強という短いスパンで、RYMというコミュニティを通じて、英語話者(少なくとも、テキストベースのコミュニケーションに多少とも英語を使える人たち)のあいだで「世界的」にリスナーを獲得していった様子は垣間見える。Pitchforkが本作をとりあげたのはリリースから1ヶ月後、RYMでの人気急上昇から2週間ほど経った3月25日のこと。この段階ではBandcampとYouTubeしか聴く手段がなく、4月の半ばになって、韓国のインディー系の音楽を扱うディストリビューターのPOCLANOS(注11)が関わり、各種プラットフォームへの登録が行われた。単純に時系列で考えると、いわば「逆輸入」みたいなものだ。2021年10月には、Parannoulは同じ韓国のミュージシャンAsian Glow(注12)、そしてブラジルのバンドsonhos tomam contaと共にスプリットアルバム『Downfall of the Neon Youth』をリリースしており、ノイジーでローファイな持ち味はそのままに、『To See the Next Part of the Dream』よりもエレクトロニック寄りのアプローチを強めたサウンドを展開している。

Parannoul, Asian Glow, sonhos tomam conta『Downfall of the Neon Youth』

 さて、「Rate Your Musicで高評価が……」といえば、近年日本でも少し話題になっている、フィッシュマンズの海外からの(再)評価を思い出す人もいるかもしれない。ラスト・ライヴを収めたライヴ盤『98.12.28 男達の別れ』は11,057の評価を得て、平均点数は4.36。RYM内のオールタイム・ランキングでは17位(!)に位置している(注13)。こうした例に、思わず日本の音楽が、韓国の音楽が、あるいは東アジアが……というような地理的な要因を突き合わせてしまいたくなる向きもあるかもしれないが、ある評価がどのようなエコノミー/エコロジーに属したものかは丁寧にときほぐしていく必要がある。安直に「海外で人気!」と飛びついても、あるいは「しょせん一部のファン/音楽好きにウケているだけ」とあしらってしまっても、いろんなことを見落としてしまうだろう。

 

それぞれの「世界」

 改めて本作のヒットに関して私見をまとめれば、文脈の交差とコミュニティへのマッチングが生み出した現象だと考える。もちろん作品自体の魅力は大前提として、世界的にフォロワーも愛好家も多いジャンルをミックスした音楽性に、距離を置きつつもweeb的と自ら評するポップカルチャーへのリファレンス、RYMのようなコミュニティによるフックアップ。これらの要因がからみあったことで、まったくの無名からスマッシュヒットとなる偶然がめぐりあった。そして繰り返すけれども、この作品をつくるモチベーションが韓国国内のインディー音楽に触れた経験から生じていることも忘れてはいけない。
 英語圏で人気を得た韓国のインディーロックバンド……といえば、イギリスのDamnably(注14)とサインして国内外で活動するSay Sue Meが思い浮かぶ。90年代のUSインディーサウンドへのオマージュがつめこまれた情緒的なロックを奏でるSay Sue Meは、ソウルではなく釜山で活動していた。釜山は、弘大という要注目スポットを抱えるソウルと違って、シーンと呼べるほどの大きな動きはない。そんな釜山で自分たちのペースで活動していくうちに、国内にとどまらず海外にも活動の場を広げていった(注15)。2021年にはドラマ「わかっていても」のOSTに抜擢され、また新たな層へその作品がリーチすることが期待される。実際、提供した「So Tender」はYouTubeで聴けるSay Sue Meの楽曲のなかでも一、二をあらそう再生数を記録している。(注16)

Say Sue MeSo Tender

 Parannoulの例がRYMというリスナーが集うコミュニティ経由のヒットだったのに対して、Say Sue Meの場合はインディーの草の根的なネットワークを前提とした活動――アルバムをリリースし、ツアーをまわり、オーディエンスや他のミュージシャンとのつながりをつくっていく、というおなじみの――がその足場になっている。英語圏リスナーへの訴求という点は共通していても、その経路はかなり異なっている。
 ほかにも、弘大という中心地から発信される韓国のインディーシーンから国外へもその名を広めていくアーティストも多くいるし、日本、台湾、インドネシアなど東アジア/東南アジアの国々のあいだでもさまざまな交流が育まれていることを忘れてはいけない。それらひとつひとつが、音楽がいろんなやり方で「世界」へとつながっていく経路になっている。いわゆるK-POPが乗り出した「世界」のほかにも、ネットのコミュニティ、地域のシーン、各シーン同士やアーティスト同士のネットワークなど、音楽にはさまざまなかたちの「世界」がある。どの「世界」も、微妙に重なり合ったり、少しずれたりしながら独自に存在している(注17)。安直なラベリングや矮小化によって捉え残ってしまうのは、そうした「世界」たちのありようそのものと言えよう。

 

注1:インディペンデントなアーティストを中心に人気の音楽配信プラットフォーム。音源やグッズの流通・販売を手軽に行えることに加えて、Bandcamp自体がひとつの巨大なコミュニティのような側面を持っていて、「売る/買う」だけではなく、好きなユーザーをフォローして購買履歴を知り、ディグの助けにできたりする。Bandcamp Dailyというオウンドメディアは、Bandcampで配信されている楽曲をキュレーションしつつ、世界各地のアーティストやシーンを紹介していて面白い。
注2:Rate Your Music https://rateyourmusic.com/

注3:파란노을 (Parannoul): To See the Next Part of the Dream Album Review | Pitchfork https://pitchfork.com/reviews/albums/parannoul-to-see-the-next-part-of-the-dream/
注4:Best New Bands Of 2021 https://www.stereogum.com/2164128/best-new-bands-artists-2021/lists/best-new-bands/
注5:マスメディアではたとえばニューシスが短いレビューで本作を紹介しているほか、東亜日報は複数の記事で繰り返し本作を取り上げている(うちひとつはインタビューを含む)。そのいずれも、RYMやPitchforkでの評価に言及している。たとえば以下のふたつを参照のこと。 [초점]인디업계 화제…뮤지션 ‘파란노을’은 누구인가 :: 공감언론 뉴시스통신사 :: https://newsis.com/view/?id=NISX20210422_0001415550&cID=10601&pID=10600 “코로나시대, 우울한 사람들에 제 나약함 통했나봐요” https://www.donga.com/news/article/all/20210415/106413825/1
注6:Sonemic Interview: Parannoul – Rate Your Music https://rateyourmusic.com/feature/sonemic-interview-parannoul/ より、拙訳。
注7:青春の闇と光についてのサウンドトラック 파란노을(Parannoul)インタビュー | Sleep like a pillow https://www.sleep-like-a-pillow.com/parannoul-interview/ より。
注8:To See the Next Part of the Dream | Parannoul https://parannoul.bandcamp.com/album/to-see-the-next-part-of-the-dream
注9:To See the Next Part of the Dream by 파란노을 [Parannoul] (Album, Shoegaze): Reviews, Ratings, Credits, Song list – Rate Your Music https://rateyourmusic.com/release/album/파란노을/to-see-the-next-part-of-the-dream/
注10:2月24日から3月13日までという期間の設定は恣意的で、最初の投稿日から一度目の爆発的な増加の前後までをカバーでき、かつ集計が間に合った範囲にすぎないことを記しておく。また、この日付は筆者が登録しているアカウントで確認したものなので、おそらく日本時間を基準にしている。アメリカやヨーロッパ諸国とは日付がずれている可能性もある。
注11:POCLANOSは2015年に始動したディストリビューターで、デジタル配信プラットフォームでの作品のリリースのみならず、自社のウェブメディアを通じた情報発信など多角的に若手アーティストを支援している。リリースのペースはかなり速くコンスタントで、YouTubeチャンネルではシングルやMV、パフォーマンス動画などのコンテンツが毎日アップロードされている。https://poclanos.com/
注12:Asian Glowは、ソウルのシューゲイザーバンドFOGのヴォーカル、シン・キョンウォンによるソロプロジェクト。2021年にリリースされた『Cull Fircle』も(アートワークがかなり謎だが)必聴。
注13:98.12.28 男達の別れ (98.12.28 Otokotachi no Wakare) by Fishmans (Album, Dream Pop): Reviews, Ratings, Credits, Song list – Rate Your Music https://rateyourmusic.com/release/album/fishmans/98_12_28-男達の別れ-98_12_28-otokotachi-no-wakare/ (2021年11月1日参照)ちなみにフィッシュマンズは韓国にも熱心なファンがいて、同バンドから名前をとった「空中キャンプ」というバー&ライブスペースもある。「空中キャンプ」は韓国と日本のミュージシャンが交流するひとつの拠点にもなっている。
注14:日本のバンドでいえば、少年ナイフがリリースしていたり、最近だとおとぼけビーバーが契約しているレーベル、というとわかりやすいだろうか。Bandcampのアーティストページを見る限りで、現在Damnablyからは韓国のバンドがSay Sue Meのほかにふたつリリースしているが、どちらもソウルのバンドではない(드링킹소년소녀합창단 Drinking Boys and Girls Choirも도그스타 / Dogstarも大邱出身)のが興味深い。
注15:こうしたSay Sue Meのキャリアについては、山本大地による紹介記事とインタビューがわかりやすい。
初の単独来日公演間近!コリアン・インディの代表バンド、Say Sue Meを知る! | TURN http://turntokyo.com/features/features-say-sue-me/
DIYなロックを確かに継承するSay Sue Meが語る、韓国・釜山という土地で育まれた自分たちらしさ | TURN http://turntokyo.com/features/features-say-sue-me-2/
また、筆者もセカンド・アルバム『Where We Were Together』の日本盤ライナーノーツを執筆し、そのキャリアや音楽性をまとめたことがある。現在はインターネット上でも公開されている。
Say Sue Me / Where We Were Together|Tugboat Records|note https://note.com/tugboat/n/ne4a9b8729320
注16:YouTube上でいえば、Say Sue Meの動画としてもっとも再生数が多いのはVANSが提供するスタジオライブに出演したものだ。しかし、「So Tender」はワーナーミュージック・コリアにアップロードされたMVが51万回再生を数えるし、公式なコンテンツや非公式なファンメイドコンテンツも多く、しかも再生数が多い。ドラマと共に広く親しまれている様子が伺える。
注17:そもそもK-POPにとっての「世界」も、マスメディアやプラットフォームによって均質化されたひとつの単一な平面のようなものではない。ビルボードチャートでの成功をもって「世界」に進出したと語ってしまうことが、それ以前にも世界各地に規模の大小にかかわらず熱意にあふれたファンダムがあったことの重要性を忘却させてしまうことに対するもやもやもある(その点については、ラテンアメリカにおけるK-POP受容について書いた回を参照されたい)。