気になる映画本 2022年3月刊行 | かみのたね
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2022.04.04

気になる映画本 2022年3月刊行

気になる映画本 / フィルムアート社

スタンリー・キューブリック映画ポスター・アーカイヴ
宣伝ポスターまでもコントロールした男

DU BOOKS
井上由一=著

価格 3,850円(本体3,500円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A4
ISBN 9784866471679

ポスターや配給方法、宣伝コンセプトまでを完全にコントロールした男。例えば……

世界共通のポスター・デザインでも国別の作品ロゴまでキューブリック本人に許可を取る必要があった。各映画館での動員アベレージを確認し、自作に相応しい上映劇場を選出。映写技師用に上映マニュアルを作成。日本でも公開当時、大きな話題となった『フルメタル・ジャケット』日本語字幕スーパー翻訳者の交代劇など、その徹底的なコントロールぶりは、各国の配給会社をも震え上げさせてきた。


1951年公開の監督デビュー作『拳闘試合の日』(短編)から70周年を迎えた天才キューブリック、長編全監督作品のオリジナル映画ポスターを世界各国から集結。撮影中に制作された先行版ポスター、監督が没にした幻のポスター案なども含めた300枚以上を掲載。また公開当時の貴重な宣伝資料の数々も加えた永久保存版ビジュアル・ブック。

(出版社HPより)


あの人の映画案内。
& Movie

マガジンハウス

価格 1,650円(本体1,500円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A4変
ISBN 9784838755219

あの人の映画案内。

いま観たい俳優、ティモシー・シャラメ。

私が好きな映画のこと。

この監督だから観たい今、気になる10人。

音楽が素敵だから、この映画が好きです。

映画評論家が愛する、あの名作たち。

映画好きに観てほしい、海外ドラマ。

私に素敵なことを教えてくれた映画。

私をつくった映画。

西川美和、ジェーン・スー、市橋織江、本谷有希子

映画館が教えてくれたこと。

山内マリコ

世の中を学べる、ドキュメンタリー映画。

(出版社HPより)


わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

河出書房新社
高野文子・山田尚子=著 

価格 2,200円(本体2,000円+税)
発行年月 2022年03月
判型 B5
ISBN 9784309291871

誰も見たことがない、わたしたちの「平家」をつくる――山田尚子監督最新作、アニメ「平家物語」ディレクターズ・ノート。監督エッセイ、山田×高野対談、描き下ろしカット他多数収録。

(出版社HPより)


作家の旅 ライターズ・ジャーニー
神話の法則で読み解く物語の構造

フィルムアート社
クリストファー・ボグラー=著|府川由美恵=訳 

価格 3,300円(本体3,000円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A5
ISBN 9784845920105

すべての物語がもつ永久不変のパターンとは何か? 人を惹きつける物語の構造とはどういうものか?

神話学者ジョーゼフ・キャンベルの神話理論〈ヒーローズ・ジャーニー〉を、映画にも適用できる物語構造=12ステップにモデル化し、ハリウッドに多大な影響を与えた一冊。

刊行25周年記念版が待望の邦訳!


映画界を激変させ、全世界で読み継がれてきた、物語創作の「伝説の聖典(カノン)」をご存知だろうか?

25年前に出版されて以来、ハリウッドの数々の名作に影響を与え、著名な監督、脚本家、プロデューサー、映画製作者たちを導いてきた本書、『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』である。


物語の作り手にとって、まさに「一家に一冊」、古典であり最初の入門書でもある『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』が、刊行25周年を記念した大幅増補版で登場。待望の新訳でお届けする。


著者クリストファー・ボグラーは、ハリウッドで多大な影響力を持つストーリー・コンサルタントの第一人者。ボグラーは、神話の要素は人間の普遍的な真理であるとして無数の神話から物語の構造を抽出したジョーゼフ・キャンベルの研究(『千の顔を持つ英雄』)に惚れ込み、キャンベルの〈ヒーローズ・ジャーニー〉理論に、カール・G・ユングのパーソナリティのパターン〈アーキタイプ(原型)〉の研究と、ウラジミール・プロップの民話・昔話を構造分析した物語理論を合わせて発展させ、ハリウッド映画に適用させたメソッドを提唱した。ボグラーによるこのストーリー構造とキャラクター開発の包括的な理論は、どんなストーリーにも適用することができる「物語創作のデザイン・テンプレート」として、世界中から熱烈な支持を受けている。

本書は、12カ国語以上に翻訳され、高校や大学のクリエイティブ・ライティングの授業では、教科書としても広く使われている。


本書の大きな特色は、〈ヒーローズ・ジャーニー〉の12ステージの構造モデルと8つの〈アーキタイプ〉がそれぞれ詳述され、その理論が誰にでもわかるように平易な言葉で解説されるが、決してハウツーを説いたり、安直なマニュアルを提供したりはしないことである。その代わりに、キャンベルとユングの理論を物語創作の文脈に置き直して整理することによって、私たち人間にとって、物語とは何か? どう機能するのか? 物語はどこからやってくるのか? 人にはなぜ物語が必要なのか? 一体何が物語を作るのか? その核心を掘り下げている。


もうひとつの特色は、理論の解説だけでなく、有名映画作品や物語を実際に使った〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析の実例を誌上で公開していることだろう。

(出版社HPより)


ギレルモ・デル・トロ
モンスターと結ばれた男

フィルムアート社
イアン・ネイサン=著|阿部清美=訳 

価格 3,300円(本体3,000円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A4
ISBN 9784845921164

「僕はずっと信じてきた。アイデアと映像の創作によって、ファンタジーたる何かを真実にすることができるんだってね」

現代映画界で異彩を放ち続ける鬼才ギレルモ・デル・トロ。

最新作『ナイトメア・アリー』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』に至るまでの、人生と(未完の映画を含む)全ての作品を解き明かす決定的評伝!


モンスターや魔術を偏愛した幼少期、デル・トロはH・P・ラヴクラフトの小説やルイス・ブニュエルの映画、『ウルトラマン』などの日本の作品に胸をときめかせながら成長した。弱冠23歳にしてアルフレッド・ヒッチコックについての大著を出版。長編監督作『クロノス』で華々しくデビューした後、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』『シェイプ・オブ・ウォーター』などでの成功を経て、現代を代表する映画作家の一人となる。

本書では、彼の生い立ちから現在に至るまでの軌跡を網羅的に紹介。長編監督作全ての制作背景やテーマ、俳優やスタッフとの協働の様子がまとめられており、デル・トロ本人の発言から影響を受けた作品や制作秘話も楽しむことができる。資料に基づいた考察は、デル・トロのコアなファンに新しい発見をもたらすだけでなく、これから作品に親しむ人にも入門書として楽しめる内容になっている。

膨大な知識量を誇り、尽きることのない情熱を燃やし続けるこのメキシコ生まれの映画監督は、魔術師でありオタクという他に類を見ない存在だ 。ホラー、おとぎ話、SF、ゴシック・ロマンス、スーパーヒーロー、ストップモーションアニメーション、フィルムノワールといったジャンルを縦横無尽に駆け巡り、独創的な世界を作り上げていくデル・トロ。本書によって、並外れた想像力の扉が日本の読者に向けて開かれる。

(出版社HPより)


ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー
ある「怪物」の悲しき物語とその舞台裏

DU BOOKS
ジーナ・マッキンタイヤー ギレルモ・デル・トロ=著|阿部清美=訳

価格 4,180円(本体3,800円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A4変
ISBN 9784866471662

アカデミー賞作品賞・監督賞のW受賞から5年──

様々なモンスターを描いてきたギレルモ・デル・トロ監督の最新作は

敬愛する映画『フリークス』へのオマージュを捧げた、渾身のヒューマン(怪物)・ドラマ。


クリーチャー無しの新境地であり、よそ者としての“怪物”に愛情を注いできたデル・トロ監督の真骨頂ともいえる本作に監督自身が込めた想いが詳らかに。


劇的な人生を送った原作者であるウィリアム・リンゼイ・グレシャムに馳せた想いや、撮影方針のインスピレーション源となった映画『街の伊達男』(33)や『家なき少年群』(33)など、1930年代初期から、『堕ちた天使』(45)や『歩道の終わる所』(50)などのノワール作品のこと、画づくりの上で、参考にしたジョージ・ベローズ、エドワード・ホッパー、アンドリュー・ワイエスといったアメリカ写実主義の画家の作品についてなど、圧倒的な知識量を誇るデル・トロがいかにしてこの唯一無二の世界観を生み出したのかが、美麗なコンセプトアートなどともに語られる。


また、自身の監督デビュー作『クロノス』でのロン・パールマンとの出会いが、本作の映画化を実現させ、名優ブラッドリー・クーパーとの二人三脚が、デル・トロの新しい世界を生み出した……など、ここでしか語られない、制作秘話も満載。


コロナ禍で一時は撮影が中断されるという事態を乗り越えて、デル・トロが細部まで作りこんだ“見世物小屋”の舞台裏とは──。


監督自身がしたためた、芸術作品ともいえる「創作ノート」を含む、貴重なビジュアルも多数掲載。

(出版社HPより)


Animation AKIRA Storyboards 2
OTOMO THE COMPLETE WORKS 22

講談社
大友克洋=著

価格 4,400円(本体4,000円+税)
発行年月 2022年03月
判型 B5
ISBN 9784065273104

1988年に劇場公開され、漫画の域を超えてアニメの世界までも革新したアニメ映画版『AKIRA』。

本書は、そのアニメ版を製作するにあたり、原作者であり監督でもある大友克洋自身が自ら描き上げた、膨大な量の絵コンテを全2巻にまとめたものの第2巻にあたる。

映画全体を構成するA、B、C、Dの全4パートの後半「C・Dパート」を完全収録した上、これまで未公開だったカットや著者自身による解説ページなど、新しい要素も本書には追加されている。

1987年頃、原作漫画版『AKIRA』を連載中だった著者が、映画版製作のためにその連載を中断し着手したのが本書の絵コンテだけに、連載並みのテンションで描かれたメカや背景の緻密さやキャラクターの躍動感は漫画本編に勝るとも劣らない。

なお、ヤングマガジン編集部から1988年に上下巻で刊行された旧版の絵コンテ集は短期間で絶版となっており、後半パートにあたる下巻は特に入手困難であったが、本全集にて30年以上ぶりの復刻が実現。

遂に完全仕様での入手が解禁となる。ぜひ著者の驚異的なアニメ製作術に触れていただきたい。

なお、書名の「Storyboards(ストーリーボード)」とは「絵コンテ」の英語表記である。

(出版社HPより)


レオス・カラックス
映画を彷徨うひと

フィルムアート社
フィルムアート社編集部=編

価格 3,520円(本体3,200円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A5
ISBN 9784845921140

1980年代フランス映画に彗星のように現れた、恐るべき子供(アンファン・テリブル)の軌跡を、最新作『アネット』の衝撃とともに、いま改めて再考する。


全監督作品評論、諸テーマをめぐる論考・対談とともに、レオス・カラックス監督と関係者へのオリジナル・インタビューをこの1冊に凝縮。


鮮烈なデビュー以来、現在に至るまでわずか6本の長編作品を手掛けただけの寡作でありながら、ゴダール以後の映画史において、最も重要な作家の一人として世界中で称賛を集めるレオス・カラックス。

この1人の映画作家は、この半世紀近くの映画制作のなかで何を考え、それらをいかに「シネマ」へと昇華させてきたのか。そして、その思考はいま、どこへ向かおうとしているのか。

全監督作品評論、多様なテーマによる各種論考・対談、そして監督本人を含むスタッフ・俳優へのインタビューとともに、現代映画の先端を走るレオス・カラックスの才能を改めて思考するための一冊。

(出版社HPより)


成瀬巳喜男演出術 新版
役者が語る演技の現場

ワイズ出版
村川英=著

価格 1,540円(本体1,400円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A6
ISBN 9784898303436

「成瀬巳喜男演出術 役者が語る演技の現場」(97年刊)、待望の文庫化!

「成瀬巳喜男生誕百年記念シンポジウム」 (パネリスト/香川京子・恩地日出夫・川本三郎・佐藤忠男・水田宗子)「岡本喜八監督、大いに語る」 その他、単行本未収録同時代文献多数収録!

(出版社HPより)


スター・トレックアート&ヴィジュアル・エフェクツ

竹書房
ジェフ・ボンド ジーン・コジッキ=著|有澤真庭=訳 

価格 6,600円(本体6,000円+税)
発行年月 2022年03月
判型 B4
ISBN 9784801929449

伝説的な劇場版第1作の舞台裏がついにあきらかに。


製作に関わったスタッフたちへの取材と本邦初のヴィジュアル・アートや写真満載で贈る、1979年公開の劇場版「スター・トレック」究極のビジュアル・ブック。


1979年に全米公開された劇場版『スター・トレック』は、個性的かつ愛すべき登場人物たち、記憶に残る衣装、そして見るたびに驚きをもたらす革新的な視覚効果で、40年間にわたって観客を魅了し続けた。


この不朽の名作SF映画はいかにして製作されたのか? イメージを創り上げたヴィジュアル・アーティストたち――シド・ミード、ラルフ・マクォーリー、ロバート・エイブル、アンドリュー・プロバート、ケン・アダムスらによる、本邦初のヴィジュアル・アートや写真が満載。

(出版社HPより)


自叙伝 ミスター・スポック

竹書房
バルカンのスポック ウーナ・マコーマック=著|有澤真庭=訳 

価格 3,300円(本体3,000円+税)
発行年月 2022年03月
判型 四六判
ISBN 9784801929456

「長寿と繁栄を」──バルカンのスポック

惑星連邦の伝説的人物、その人生――


〈U.S.S.エンタープライズ〉での5年間に及ぶ深宇宙への探査、祖国の統一、地球、バルカンへの思い――連邦のすべての民から尊敬されたレジェンドが、初めて明かす心の裡――


バルカン、さらには<U.S.S.エンタープライズ>の日々が、細部にわたりみずみずしく呼び覚まされる。


宇宙艦隊きっての傑出した士官にして、最も高名なる惑星連邦市民ミスター・スポックが、これまでの人生を振り返る。マイケル・バーナムとともにバルカンで送った少年時代、論議を呼んだ宇宙艦隊アカデミー入学、カークとパイク両船長に仕えた<U.S.S.エンタープライズ>時代、そして外交活動および大使として果たした役目を、ロミュラスでの隠密行動をもふくめ、つまびらかにたどっていく。


スポック一流の語り口により、サレク、マイケル・バーナム、クリストファー・パイク、ジェームズ・T・カーク、ドクター・マッコイら、彼の人生に最も深く関わった面々との関係に、いまはじめて光を当てる。


本書はバルカンのスポックよりジャン=リュック・ピカードに託された<叡智の書>を元に編纂されたものです。

(出版社HPより)


埋もれない声優になる!音響監督から見た自己演出論

星海社
長崎行男=著

価格 1,155円(本体1,050円+税)
発行年月 2022年03月
判型 新書
ISBN 9784065274439

埋もれないために、とことん自分自身と向き合いなさい!


音響制作の現場は常に魅力のある新人がいないか探しています……。ところが、そういう新人声優にはめったにお目にかかれないのです。そんなミスマッチはどうして生まれるのか、解消するにはどうしたらいいのか、長年の経験から導かれた提言をまとめました。さらに、地方にいても自力で声優になれた人、プロへ指導してさらなる演技の幅をもたせる専門家、ダンス初心者をステージにあげる振付師、自ら声優として活躍しながら後進の育成にも注力する役者たち、それぞれと著者の対話によって浮かび上がってくるリアルな言葉の数々。声優になるために今すぐ実践すべきこと、その理由が理解できる1冊です。

(出版社HPより)


作家主義レオス・カラックス
アートシアター時代1988×2022

A PEOPLE

価格 1,200円(本体1,091円+税)
発行年月 2022年03月
判型 B5
ISBN 9784909792273

クリエイターたちが語る、それぞれの「カラックス」論


4月1日(金)より公開されるレオス・カラックス最新作「アネット」。それに先行して3月19日(土)よりユーロスペースにて「We Meet Leos Carax!」と題した特集上映が行われる。


上映されるのは、「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」「ポーラX」「TOKYO!」「ホーリー・モーターズ」の5作品。


カラックス熱が高まる中、1冊のカラックスに関する本が発売される。「作家主義 レオス・カラックス アートシアター時代1988×2022」(A PEOPLE・刊)。


1980年代は“アートシアター(=ミニシアター)の時代”だった。ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームシュといったスター監督が続々と現れ、“映画監督で映画を観る時代”が続いていた。


1988年、そこに現れたのが“ゴダールの再来”、“アンファン・テリブル(恐るべき子供)”という惹句で現れたレオス・カラックス。


「汚れた血」が公開され、当時の若者たちは衝撃を受けた。同年公開された第1作「ボーイ・ミーツ・ガール」は24歳の時の作品である。


そんなカラックスは「ポンヌフの恋人」の制作が中断するなど、作ること自体が事件性を持って語られる稀有な作家として今日まで撮り続けている。


そして、10年ぶりの新作となるのが「アネット」。また、事件性を秘めた問題作を世に出した。


本書では、そんな1988年「汚れた血」の衝撃から、2022年「アネット」の現在を紡ぐ。さまざまなクリエイターが、それぞれの時代を彷徨いながら語る「それぞれのレオス・カラックス」論。


曽我部恵一、川村元気、行定勲、井之脇海、野村佐紀子、塩田明彦、横浜聡子(登場順)が、カラックスを語りつくす。


そして、相田冬二、月永理絵による全作品レビュー。


それぞれの人の中に、それぞれの時代のレオス・カラックスがおり、それは今も生き続けている。

(出版社HPより)


愛蔵版 お楽しみはこれからだ PART3
映画の名セリフ

国書刊行会
和田誠=著

価格 2,970円(本体2,700円+税)
発行年月 2022年03月
判型 A5
ISBN 9784336073020

イラストレーター・グラフィックデザイナーとして活躍し、さらにエッセイスト・映画監督・作曲家など多彩な顔をもつ和田誠(1936–2019)の代表作にして、映画エッセイの名著が愛蔵版で復活! 書き下ろしエッセイ=平野レミ


記憶に残る〈映画の名セリフ〉をイラストレーションとともに紹介する本シリーズは、「キネマ旬報」で1973年から23年のあいだ断続的に連載され、全7巻の単行本にまとまり長年映画ファンに愛されてきた。今回オリジナルのまま再現した本体を函に入れた特別仕様で復刊、各巻に書き下ろしエッセイを掲載した栞を付す。

(出版社HPより)


映画はいつも「眺めのいい部屋」
政治学者のシネマ・エッセイ

ミネルヴァ書房
村田晃嗣=著

価格 3,080円(本体2,800円+税)
発行年月 2022年03月
判型 四六判
ISBN 9784623093946

映画をあまり見ていない読者ヘ向けて、政治との関わりを手掛かりに映画の楽しさと奥深さを伝える。新旧の映画を織り交ぜ、権力と反権力の関係、家族や宗教、そしてスポーツも含めた社会、日米の銀幕を彩ったエピソードから世界を見通す。国際政治学者だからこそ描ける世界感、とびきり痛快な映画論。


[ここがポイント]

◎ 映画を通して政治を、ひいては世界を見通す映画論。

◎ 普段映画をあまり見ない読者に向けて、新旧取り交ぜた映画を紹介する。

(出版社HPより)


映画の不良性感度

小学館
内藤誠=著 

価格 946円(本体860円+税)
発行年月 2022年04月
判型 新書
ISBN 9784098254231

酒とジャズが薫る大人の映画評論!


1,過去への旅 『男と女 人生最良の日々』 宮崎駿『風立ちぬ』ほか

2,映画のなかの街『ザ・タウン』『ゲンセンカン主人』ほか ※故・石井輝男監督との対談

3,好きな映画のことだけを 『アメリカン・スナイパー』『セッション』『ベイビー・ドライバー』『スリー・ビルボード』『ブルージャスミン』『』さらば、愛の言葉よ』『沈黙 サイレンス』『哭声/コクソン』ほか

4,記憶に残るカルト映画メモ 『天使の入江』 『スノーピアサー』『イコライザー2』『サウンド・オブ・ノイズ』『藁にもすがる獣たち』ほか

5,映画とジャズ ※映画評論家・高崎俊夫との対談

6,映画と酒 ※故・坪内祐三氏(評論家)らとの対談

7,追憶の日々と人たち 故・梅宮辰夫、故・千葉真一、故・鈴木清順(映画監督)らとの思い出


【編集担当からのおすすめ情報】

「不良性感度」をキャッチフレーズに名作を量産した東映で、若き日を送った映画監督・内藤誠氏が古今東西の名作・奇作を縦横無尽に論じる映画評論。故人となった石井輝男監督、坪内祐三氏らとの対談なども収録。盛りだくさんの内容です。

(出版社HPより)


生誕100年特撮美術監督井上泰幸展

キネマ旬報社

価格 4,950円(本体4,500円+税)
発行年月 2022年03月
判型 B5
ISBN 9784873764801

ゴジラシリーズ、ウルトラQ ほか、特撮映画を支えた

特撮美術監督 井上泰幸の仕事を網羅した1冊!


生誕100年を期に、3月19日から東京都現代美術館で開催される

『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』の図録です。

緻密で精巧なセットはどのように作られていくのかなど、

特撮映画を支えるには欠かせない仕事の全容が、この1冊に凝縮されています。


本書では井上監督の遺した多数の特殊美術デザイン画や資料を収録。スケッチ、イメージボード、図面、絵コンテ、怪獣デザインやメカデザインなど、「ゴジラ」(54)から「竹取物語」(87)以降まで、井上監督が手掛けた65作品をご紹介します。

加えて、当時の貴重なメイキング写真、セット設計図とそれを基に作られた模型、実際の風景と映画に映されたシーンを対比する写真など、過去に出ていない写真や図面を多数掲載。「ゴジラ」「空の大怪獣ラドン」「ゴジラ対ヘドラ」「日本沈没」など、日本の特撮を支えた名匠、井上泰幸の人生と仕事を展覧会と共に俯瞰していきます。


【本書の構成】

序章 ミニチュア≠模型 ―技法から芸術へと昇華した井上特撮美術

第1章 特撮美術への道 ―“ 芸術家であり、技術屋”

第2章 円谷英二との仕事 ―“ 特撮の地位を上げるための献身”

第3章 美術監督・井上泰幸 ―“ミニチュアではなく、本物を作る”

第4章 アルファ企画から未来へ ―“ 世の中にないものを作れ”

第5章 井上泰幸を語る ―特撮に生きた人生によせて

(出版社HPより)