気になる映画本 2022年11月刊行 | かみのたね
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2022.12.01

気になる映画本 2022年11月刊行

気になる映画本 / フィルムアート社

フィルムアート社の中の人が2022年11月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本をピックアップして紹介します。(毎月上旬更新予定)

姫とホモソーシャル
半信半疑のフェミニズム映画批評

青土社
鷲谷花 

価格 2,640円(本体2,400円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784791775118

画は「女性を描けない」のか?型にはめれば分かりやすい。でも、型にはめなければもっと深く分かる!変えられない筋書きも、捉え直してみせる。アクション、ホラー、時代劇、アニメ…。フェミニズムが鋭く批判する家父長制の文脈だけでは語りきれない、女性キャラクターの自発性をどのように取り出せるのか。白雪姫もシンデレラも好きだったあなたへ送る、異色のフェミニズム批評。

(出版社HPより)


ユリイカ 2022年12月号 特集=三宅唱

青土社

価格 1,980円(本体1,800円+税)
発行年月 2022年11月
判型 菊判
ISBN 9784791704248

目を澄ませて、映画を発見する

「日本映画第三の黄金期」を牽引する存在として濱口竜介・小森はるか等と並び評され、活躍を続ける三宅唱。絶えず新しい楽しさ=差異を求める真っ直ぐな眼差しをもって探求を続ける三宅の作品は、常に鮮やかな発見に満ち溢れている。12月16日公開となる待望の最新作『ケイコ 目を澄ませて』を前に、いま三宅唱を再発見せねばならない。

(出版社HPより)


ジェラール・フィリップ最後の冬

中央公論新社
ジェローム・ガルサン 深田孝太朗 

価格 1,980円(本体1,800円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784120055935

1959年夏、ジェラールは体調の変化に苦しみ始める。そして、本人と家族にとって苛酷な4か月間が始まった。この絶望的な時期を辿った胸締め付けられるクロニクル。

(出版社HPより)


黒澤明の弁護士

草思社
乗杉純 

価格 1,870円(本体1,700円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784794226136

一九八二年に『乱』の仕事が始まった。その時私は三五歳だった―。『デルス・ウザーラ』で再起した黒澤明監督は一九八〇年代初めから本格的戦国物『乱』の製作準備に取り掛かった。難航を極めたこの日仏合作の交渉を手掛けたのが著者である。黒澤プロで国際的な渉外を担当した著者の回想記。

(出版社HPより)


日本のアニメ監督はいかにして世界へ打って出たのか?

星海社
数土直志 

価格 1,320円(本体1,200円+税)
発行年月 2022年11月
判型 新書
ISBN 9784065303078

日本のアニメは世界でどう戦ってきたのか?


2011年には2669億円だった海外での日本アニメの関連市場規模は、2020年にはなんと4倍の1兆2394億円に達しました。今や日本のカルチャービジネスの中核となったアニメは、いかにしてグローバルな人気を得てきたのでしょうか。世界的ブランドと化したスタジオジブリを支えた宮崎駿と高畑勲。国内以上に海外で評価される今敏と湯浅政明。国際映画祭へ戦略的に繰り出す細田守。若者の熱狂を人気の基盤とする新海誠。不朽のシリーズコンテンツを築いた富野由悠季と庵野秀明など、本書ではアニメ報道の最前線を駆け続けるジャーナリストが日本のアニメ監督たちの世界進出の軌跡を最新動向まで丹念に辿り、日本のアニメの今こそ知るべき現在地を解き明かします!

(出版社HPより)


高倉健 沈黙の演技

プレジデント社
野地秩嘉 

価格 1,870円(本体1,700円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784833424806

松田優作をして「日本映画の宝」と言わしめた名優・高倉健――。

日本映画を代表する名優も、デビュー当初はなかなかヒット作に恵まれず、「背が高くて美男子だけど、役者としては難しいんじゃないか」(降旗康男監督)と見られていた。

しかし、『日本侠客伝』がヒットすると一躍、任侠映画の看板スターに。東映を辞めた後も映画にこだわり続け、生涯で205本の作品に出演し、名実ともに日本を代表する映画スターとなった。

スクリーンで唯一無二の存在感を放った名優は、撮影現場で何を思い、いかに自分の演技と向き合っていたのか――。

メディアにはほとんど出演しなかった高倉健を18年にわたって追い続けたノンフィクション作家・野地秩嘉が、高倉健の演技の神髄に迫る。

(出版社HPより)

アニメができるまで

飛鳥新社
大塚隆史 堀田孝之 フナヤマヤスアキ 

価格 1,650円(本体1,500円+税)
発行年月 2022年11月
判型 A5
ISBN 9784864109314

企画から絵コンテ、作画、背景、撮影、アフレコまで、1冊でわかるはじめての本。


前編 アニメ作りはこう始まる!―企画スタートから絵コンテまで(企画スタート;キャラクターデザイン ほか)

中編 絵を描いて演技させよう!―レイアウトから仕上げまで(レイアウト;原画 ほか)

後編 絵をつないで音声をつけよう!―撮影、アフレコから完パケまで(撮影;編集 ほか)

特別編 君もアニメを仕事にしよう!―誰にだってチャンスはある(アニメ制作会社に入るには?;演出家・監督になるには? ほか)

(出版社HPより)


唐突ながら
ウディ・アレン自伝

河出書房新社
ウディ・アレン 金原瑞人 中西史子 

価格 3,630円(本体3,300円+税)
発行年月 2022年11月
判型 A5
ISBN 9784309208701

映画監督、脚本家、俳優として『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』他数々の名作を作りつづけたウディ・アレン。少年時代から映画の舞台裏、世紀の醜聞事件までを饒舌に語る待望の自伝。

(出版社HPより)


ルイス・ブニュエル 増補改訂版

作品社
四方田犬彦

価格 6,930円(本体6,300円+税)
発行年月 2022年11月
判型 B5
ISBN 9784861829475

危険な巨匠!

シュルレアリスムと邪悪なユーモア。ダリとの共作『アンダルシアの犬』で鮮烈にデビュー。作品ごとにスキャンダルとセンセーションを巻き起こした伝説の巨匠。過激な映像と仮借なき批評精神を貫いたその全貌を解明する。

芸術選奨文部科学大臣賞受賞作を増補改訂!

(出版社HPより)


パゾリーニ

作品社
四方田犬彦

価格 13,200円(本体12,000円+税)
発行年月 2022年11月
判型 B5
ISBN 9784861829437

生誕百年・巨大なる謎。

現代イタリア最大の詩人の一人にして、人間の禁忌を問い続けた映画監督。少年愛の小説家にして、挑発的な政治批評家。無垢の情熱に満ちた人生と芸術を、縦横無尽に解明。書下ろし3000枚、畢生のライフワーク!

(出版社HPより)


ドキュメンタリーの舞台裏

文藝春秋
大島新 

価格 1,650円(本体1,500円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784163916293

『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『ぼけますから、よろしくお願いします。』……

話題作の数々はこうして生まれた。

第一線監督の明かす実践的制作術。

作り手をめざす人、現役のテレビ・映画人、そしてドキュメンタリーを愛するすべての人たち必読!


「大島新のこの等身大の自伝は、自身の制作過程を丹念に辿りながら、むしろそこには自らを鏡にした映像制作史が映し出されている。同じ時代を彼とは少しだけ違う場所で生きて来た私にとってはそのことが大変興味深かった。ファインダーの外側を捉える目を持つ彼は、きっと生来のドキュメンタリー作家なのだろう。」(是枝裕和氏=映画監督)


「圧巻は是枝裕和、森達也、原一男のドキュメンタリー界の先達3氏を評した部分でした。大島さんが彼らをどう評するのかはもちろん、大島さんが彼らと対峙した時にどう評されたのかを知ることができたのは、僕にとって大変面白いものでした!」 (上出遼平氏=テレビディレクター)

(出版社HPより)


是枝裕和とペ・ドゥナの奇跡

天夢人
花田欣也 

価格 1,870円(本体1,700円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784635823814

2022年6月に公開となった「ベイビー・ブローカー」で、是枝監督と女優ペ・ドゥナが2009年以来のタッグを組みました。是枝監督は、2009年公開の邦画作品「空気人形」で彼女を主演に起用。日本アカデミー賞優秀女優賞などの各賞に輝くなど各界から高い評価を得ました。そんな二人の“糸”が、新作「ベイビー・ブローカー」で再び交わりました。是枝監督にとっては女優ペ・ドゥナとの“ある約束”を果たす作品でもありました。二人のこれまでの関係を、是枝監督、ペ・ドゥナへのインタビュー、名作と評判の高い作品「空気人形」に関わった制作関係者の回想録を中心に綴った一冊です。

(出版社HPより)


「俳優」の肩ごしに

日経BP
山﨑努 

価格 1,650円(本体1,500円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784296115846

日本を代表する演技派俳優が来し方を振り返り、即興風に綴った初の自伝!

――実人生と俳優業の原理は似ている。そこがおもしろい――


8月の日経新聞朝刊の看板連載「私の履歴書」に登場し、大きな反響を呼んだ山﨑努さん初の自伝が早くも待望の書籍化です。連載では掲載しなかった章も多数収録、滋味深き文章にさらに磨きがかかった作品に仕上がっています。


3、4歳の頃、染物職人の父におぶわれて散歩に連れて行ってもらった松戸の川べり。父の肩ごしから見ていた、赤い襦袢をまとった〝狂人〟への畏怖が、自分の俳優業の原点ではないかと書く少年時代。そこから上野の映画館でマーロン・ブランドを観て俳優を志す高校時代までは、なぜ自分がのちに俳優になったか、その原点を当時の思いもよらなかった行動から掘り起こしていきます。


そして俳優座養成所から文学座へ。黒澤明監督の『天国と地獄』の誘拐犯人役にオーディションで選ばれてからは、映画、舞台、テレビドラマで、演技派俳優となっていく半生を、俳優・山﨑努の肩ごしから見つめて紡いでいきます。


登場する人物は芥川比呂志、岸田今日子など新劇の人たち。森繁久彌、三船敏郎といった映画界の人たち。現代テレビドラマの最高傑作のひとつ「早春スケッチブック」の脚本家・山田太一、寺山修司、和田勉。さらに山﨑さんの主役が欠かせなかった映画「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」の監督・伊丹十三。日本の俳優の演技に違和感を持ち続けたゆえに親友となった英国の俳優・演出家テレンス・ナップ……最後は円環を描くような余韻深きラストシーンが待っています。

(出版社HPより)


死ぬまでに観たい映画1001本 第5版

ネコ・パブリッシング
スティーヴン・ジェイ・シュナイダー 野間けい子 

価格 5,500円(本体5,000円+税)
発行年月 2022年09月
判型 B5
ISBN 9784777055159

映画を愛するすべての人に捧げる

名作映画ガイドブックの決定版・第五版が遂に登場!


原書『1001 Movies 2022 Update Edition』の日本語版。

1902年から2021年まで古今東西の映画の中から時代、ジャンル、ムーブメント、伝統、監督、俳優など多岐にわたる観点で1001本を厳選。ハリウッド映画からアフリカ映画まで文芸映画の傑作から娯楽大作、カルト映画まで幅広く紹介しています。

中でも作品の核心を突く解説文は、世界10カ国の映画評論家たちによる公平な視点からの記述が特徴で、信頼性も高く、その作品を語る上で1つの指標となってくれるでしょう。

第五版では、2022年アカデミー賞で受賞した『ドライブ・マイ・カー』、『コーダ』など2021年公開の話題作10タイトルを含む、全21作品を入れ替えた内容にアップデート。映画の歴史が1冊に詰まった映画ガイドブックの決定版となっています。

(出版社HPより)


エンニオ・モリコーネ
映画音楽術 マエストロ創作の秘密 ジュゼッペ・トルナトーレとの対話

DU BOOKS
エンニオ・モリコーネ ジュゼッペ・トルナトーレ 真壁邦夫 

価格 3,080円(本体2,800円+税)
発行年月 2022年11月
判型 四六判
ISBN 9784866471846

今や本格的な音楽は映画音楽だ。映画音楽だけが現在のあらゆる音楽を含んでいる。

――エンニオ・モリコーネ


「映画が恋した音楽家」が、盟友でもある巨匠トルナトーレ監督(『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の家のピアニスト』)を聞き手に迎え、人々の記憶に残る“モリコーネ・サウンド”の創作秘話を自ら語り尽くした決定版。

(出版社HPより)