フィルムアート社の中の人が2022年12月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本をピックアップして紹介します。(毎月上旬更新予定)
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フィルムアート社の中の人が2022年12月に刊行された映画関連書籍の中から気になる映画本をピックアップして紹介します。(毎月上旬更新予定)
価格 2,750円(本体2,500円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784910511313
それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? 「奇妙なもの」と「ぞっとするもの」という混同されがちな感覚を識別しながら、オルタナティヴな思考を模索する
H・P・ラヴクラフト、H・G・ウェルズ、フィリップ・K・ディック、M・R・ジェイムズ、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック、アンドレイ・タルコフスキー、クリスタファー・ノーラン、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、ザ・フォール、ブライアン・イーノ、ゲイリー・ニューマン……思想家、政治理論家、文化評論家マーク・フィッシャーの冴えわたる考察がスリリングに展開する、彼の生前最後の著作にして、もう一冊の代表作。
(出版社HPより)
価格 1,760円(本体1,600円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A6
ISBN 9784898303474
こころを惹く名文句=惹句 映画のこころを謳った惹句には、百年の夢が様々に詰め込まれ、息づいている。惹句によるもうひとつの映画史。
山田宏一&山根貞男のYYコンビが、東映専属の“惹句師・関根忠郎”を迎え、大いに映画談義に花を咲かせるうち、本格的な映画論になってゆく…これはそのドキュメントの書である!
1986年初版、1995年増補新版…2022年、堂々の文庫化なる
(出版社HPより)
価格 1,650円(本体1,500円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784344942158
黒澤明とともに日本映画の両雄と呼ばれ、「二十四の瞳」「楢山節考」など、家族や兄弟をテーマに多くの名作を残した映画監督が生まれた背景とは―。残された貴重な手紙や写真とともに、家族しか知り得ない生身の姿を記す。
(出版社HPより)
価格 2,200円(本体2,000円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784771036765
ロードムービーの誕生と背景、発展の歴史を問い直す。『イージー・ライダー』から『マッドマックス』までロードムービーに焦点をあてて書かれた、映画ジャンル研究の新たな地平を開く一冊。
(出版社HPより)
価格 3,080円(本体2,800円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784787274519
グローバル・メディアである日本アニメは、アメリカ、スペイン、台湾や東南アジアでどのように受容されているのか。国を超えて変容する声と映像、多様な身体、セル画や原画などの中間素材が示すアニメの現場と仕事の形態を軸に、各国の研究者が論述する。
(出版社HPより)
価格 2,420円(本体2,200円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A5
ISBN 9784909792341
いま、韓国の作家映画に世界の注目が集まっている。映画大国である韓国ではハリウッドのようなエンターテイメント性の高い映画がメインストリームであるが、作家の映画が根強く生き続けており、それは、さらに多様に更新され続けている。
ジャンルに囚われず、自己表現にこだわり、映画的魅惑に到達する韓国の作家映画たち。
私たちは“「映画」は、アートである”と信じる。現代映画の潮流に抗うような、その佇まい。ひと言では表現できない、その複層的な魅力。独自の演出と、その刺激的な映像世界。
作家で、いま一度、映画を見るということ=「作家主義 韓国映画」。そのタイトルのもとに、世界をリードすると言っても過言ではない、韓国映画の作家たちのロングインタビュー集、加えてその映画論をお届けする。
(出版社HPより)
価格 1,980円(本体1,800円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A5
ISBN 9784890108152
「大学の授業で映画を観る」富山大学の人気講義が本になった!講義形式で歴史的背景を探り、演習形式で15作品を分析。改訂増補版は、ソーシャル・スリラー『ゲットアウト』とSF映画『ブラックパンサー』の話題の最新作を加え、時流分析も要注目のパワーアップ版。学生が寄せたコメントはもちろん、ディスカッション・トピックや映画にまつわる「はみだしコラム」も収録。テキストとしても、読み物としても興味深いコンテンツが満載です。
(出版社HPより)
価格 9,020円(本体8,200円+税)
発行年月 2022年12月
判型 B5
ISBN 9784130101530
『映画の理論』はクラカウアーの主著であり、映画研究において揺るぎない地位を占めている「古典」かつ金字塔である。「物理的現実を記録し、開示する」映画媒体を一貫性と包括性をもって探究し、その核心へと漸近していく。映画研究/写真論における必読文献、本邦初訳。
Siegfried Kracauer, Theory of Film: The Redemption of Physical Reality, Oxford University Press, 1960 の全訳。
(出版社HPより)
価格 2,420円(本体2,200円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784909544285
ジブリアニメの見え方が変わる!
類稀な作家性とそれを支える技術力で、世界を虜にするスタジオジブリ。見て楽しく、考えて深い、その魅力の秘密を、最先端アニメーション研究の多彩なアプローチから解き明かす。
(出版社HPより)
価格 4,620円(本体4,200円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784756253057
『シン・ウルトラマン』『シン・ゴジラ』『巨神兵東京に現わる』『進撃の巨人』『西遊記』など特撮を制作する際に描かれた樋口真嗣のアイデアスケッチを集めた1冊。常に持ち歩くノートに描かれたひらめき、映像化のための模索と検証、イメージ画は、時にそのまま映像化され、時に撮影されずに終わっていく。頭の中のイメージをスタッフと共有するために描かれたフィルムサイズの絵やスケッチを解説、さらに1万6千字以上のインタビューを掲載します。作品ファンのみならず、映像クリエイター必携の1冊です。
(出版社HPより)
価格 3,850円(本体3,500円+税)
発行年月 2022年12月
判型 B6変
ISBN 9784991239113
2022年3月21日、57歳の若さで逝去した映画監督青山真治。 その死の直前まで綴られた、映画と演劇と小説と音楽とともに生きた濃密な1年半の記録。 連載されていたboidマガジン未掲載の最期の1か月分も収録した完全版。
アンソニー・ホプキンスは四十五年前の誕生日前日に断酒を始めたらしい。三十八歳だろうか、当然その頃依存症だったのだろう。四十五年にはまず届かないが、私も死ぬまで断酒するので、今後彼を師と仰ぎたい。 大晦日午前零時零分、天空の満月は私の真上に輝いていた。 (本文より)
2020年9月から2022年2月まで、WEBマガジン「boidマガジン」に連載された日記のまとめ。最終章2022年3月分は入院先の病院で執筆途中に逝去。本人による確認、修正などはなされぬままの剥き出しの記録となった。
(出版社HPより)
価格 3,080円(本体2,800円+税)
発行年月 2022年12月
判型 菊判
ISBN 9784791704262
追悼の不可能性とともに
ゴダール死去とはいったいなにごとであるのか、〈映画〉とはゴダールにとって(/において)いったいなんであったのか、ゴダールの〈映画史〉とはなにか、幾度となく、しかし断片的にくり返された問いかけが決定的な切断とともに再起している。いまも〈映画〉は粛々と起動しつづけている、JLGのピリオドより始めよ。
(出版社HPより)
価格 9,900円(本体9,000円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A5
ISBN 9784784220465
戦前の日本には、映画館以外の場所で利用された「非劇場型」の映像機器が多種多様に存在していた。ときに家庭の娯楽として、ときに学校や宗教施設で教育目的に受容されていたそれらは、今では衰退し忘れ去られて久しい。
本書では、その実態を掘り起こすため著者自身が十数年にわたって調査・分析し、撮影した明治~昭和(戦前期)のスライドやフィルム、映写機器等の一次資料を豊富に組み込み、戦前期日本で幻燈や玩具映画、齣フィルム、小型映画などの雑多なメディアが入り混じりながら技術的・産業的に発展・回帰・衰退していくさまを明らかにする。
デジタル一元化の時代に、傍流として置いてきた「異形」の数々を拾い上げる「メディア考古学」的実践の書。
(出版社HPより)
価格 3,850円(本体3,500円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A4
ISBN 9784866471853
ポスター・アートでめぐる“映像の詩人”の宇宙
(出版社HPより)
価格 2,530円(本体2,300円+税)
発行年月 2022年12月
判型 B5
ISBN 9784344851450
劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』公開記念BOOK 映画のための設定画、アイディアノート、総作監修正原画に加え、幾原邦彦監督のロングインタビューも収録してその作家性に迫るビジュアル読本!
内容:
●『輪るピングドラム』と『RE:cycle of the PENGUINDRUM』
●キャラクター&美術設定
●幾原邦彦のアイディアノート&インタビュー
●幾原邦彦・辻村深月対談アーカイブ
●幾原邦彦 オールタイムベスト
●歴代オリジナル作品解説
●特別寄稿 星野リリィ、武田綾乃、石丸かずみ、天野昌直 など
(出版社HPより)
価格 2,860円(本体2,600円+税)
発行年月 2022年12月
判型 四六判
ISBN 9784845921430
映画が映画にさようならを告げている――
ペドロ・コスタ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、セルゲイ・ロズニツァ、濱口竜介、深田晃司……現代映画のトップランナーたちと並走してきた著者がつづるポストメディア時代の映画批評。
3つの問題系――「歴史」「受容」「倫理」――が浮き上がらせる「映画」の現在地。
教養主義の後退、動画配信サービスの台頭、当事者性の問題……現実の変化を受け、映画はかつてあったものとはまるきり異なる何ものかへと変貌しつつある。本書は、思考家として、ペドロ・コスタ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、セルゲイ・ロズニツァ、濱口竜介、深田晃司といった現代映画のトップランナーたちと並走してきた著者が、2020年以降に執筆したテキストを集めたポストメディア時代の映画批評集だ。
「映画はもうほんとうはとっくに「映画」ではなくなっており、ただ私たちは「かつて映画であったもの」の記憶(?)をそこに見出(そうと)しているだけなのだ」と語る著者が、「歴史」「受容」「倫理」という3つの問題系から「映画なるもの」と向き合い、「目の前の「映画」に対峙し、そして先へと進」むための思考を深めていく。
第1部の「歴史/映画史」では、ペドロ・コスタやアピチャッポン・ウィーラセタクンという国際映画祭の常連作家たちの新作に眼だけでなく耳も持って対峙しているほか、タル・ベーラやヴィム・ヴェンダース、マルグリット・デュラスといった巨匠たちの歩みを振り返る。第2部の「受容/メディア」では、「アーカイブ映像」を編集することで「物語」を生み出すセルゲイ・ロズニツァや、特異な「ホームムービー」を生み出した原將人に向けたテクストだけでなく、小説家・円城塔が脚本を担当した『ゴジラ S.P』論も収録。第3部の「倫理/ポリティカル・コレクトネス」では、ともに新作でろう者を描いた濱口竜介と深田晃司を取り上げるほか、小森はるかや今泉力哉といった若き日本の映画作家たちに注目していく。
ほかに、本書のためにつづった映画を取り巻く状況を整理したプロローグ、濱口竜介が『ハッピーアワー』以前に制作した『親密さ』に対する書き下ろし論考を収録。さらに、その死を受けて大幅に加筆したジャン゠リュック・ゴダール論も収められており、「映画」の現在地を示す映画批評集となっている。
価格 4,378円(本体3,980円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A4
ISBN 9784801933842
ガッツ星人、ペロリンガ星人、タッコング、ツインテール、キルギス星人――
斬新な発想で、怪獣デザインの可能性を広げたその偉業を一冊に!
2022年10月に七回忌を迎えた池谷仙克氏は特殊美術デザイナー、美術監督として、円谷プロダクションや宣弘社などの特撮テレビ番組の美術、キャラクターデザインに携わったほか、映画美術やCMの世界でも活躍。日本の美をたくみに取り入れた独特の世界観で多くのファンを獲得しました。本書は、その池谷氏が残した様々なデザイン画、イメージボードを初出も含め可能な限り蒐集、掲載するものです。古くは放送開始55周年を迎えた『ウルトラセブン』や『シルバー仮面』といった往年の特撮作品から、平成ウルトラマン第一弾となった『ウルトラマンティガ』まで、現存する怪獣デザインを余すところなく収録。これらに加え、鈴木清順監督作品『陽炎座』『夢二』や、日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した『写楽』『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』などの映画やCMのアートワークス、さらにはオリジナル怪獣や私的スケッチまでを収録。池谷氏のファンや特撮ファンはもちろんのこと、映画好きの読者さまにもご愛顧いただけるアートワーク集になっております。
(出版社HPより)
価格 1,980円(本体1,800円+税)
発行年月 2022年12月
判型 A5
ISBN 9784943995333
今号の巻頭を飾るのは、特集1「映画で倫理学:フィクションもまたドキュメンタリーである」。老いた母親と自閉症を抱える息子の日常を描いた映画『梅切らぬバカ』(出演:加賀まりこ、塚地武雅)の和島香太郎監督をお招きして、「障害」「家族」「ケア」などをテーマに哲学・倫理学研究者がお話を伺っています。障害を抱える人を撮るときや、作品の演出をするときに、つくり手に求められる倫理や生じた葛藤といったシリアスなテーマから、撮影中の裏話まで、和島監督に非常にオープンに語ってもらっていました。応用倫理に関心がある人はもちろん、映画製作に関心がある人も必見です。
(出版社HPより)