「かみのたね」はフィルムアート社のウェブマガジンです
update 2017.10.16
文芸評論家。一九八〇年東京生まれ。『新潮』、『文學界』、『文藝』を中心に評論を寄稿。単著にノンフィクション『「男の娘」たち』(河出書房新社、二〇一四)がある。
一九四三年七月二十一日 水曜日 ぼくらはジュネを救った。そのためにぼくは法廷に驚愕を与えなければならなかっ…
人はなぜ日記を書くのか。そしてなぜ人は他人の日記を読むのか。 日記という奇妙な営為は、言葉と文学に何をもたらすのか。 文芸評論家・川本直氏による読日記録。
5月24日 木曜日 ……午前11時30分。エチルとキオーネ50はガールズと同様の欠陥を有している。少量でものす…
第1回 でも 時々いるでしょう どこからどう見ても かわいくもなんともない子供を 「うちの子供は世界一かわいい…
1952 五月 一日 リガート港にて [アンドレ・]ブルトンは私の絵をはじめてみたとき、それを汚している糞便学…
井樫彩監督の手にかかると、うらぶれた地方都市、足の甲の注射痕、古びたアパート、散らかった部屋、暗闇に灯る煙草の…